前編では、小1の壁を乗り越えるための「3つの決断軸」についてお伝えしました。
自分の心と向き合って、「今は何を優先したいか」の答えは少しずつ見えてきたでしょうか?
「守りたい軸は決まったけれど、具体的にどんな職場ならそれが叶うの?」
「看護師の資格を活かして、もっとラクに働ける場所なんて本当にあるのかな……」
後編となるこの記事では、そんな疑問にズバリお答えします!
看護師歴16年、2度の転職で「働き方の理想のバランス」を探し求めてきた私自身の経験から、小学生の子どもをもつ看護師ママが笑顔で働ける具体的な職場7選を徹底比較します!
さらに、職場探しの「失敗しないための4つのルール」や「制度の落とし穴」まで、現場のリアルな視点で包み隠さずお伝えします。
- 入職後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐ4つのルール
- 看護師ママの味方になる「おすすめ職場7選」徹底比較
- 子育てママが知っておきたい子育て支援制度
まずは自分に合った働き方の『軸』をはっきりさせたい!」という方は、先にこちらの【前編】後悔しないための「自分軸」の作り方からチェックしてみてくださいね。
失敗しない!子育て看護師の職場選び「4つのルール」
1. 通勤時間は30分以内で探す
16年働いて実感しているのは、「時間の余裕は心の余裕につながる」ということです。
通勤時間を1時間から30分に短縮できるだけで、往復1時間のゆとりが生まれます。
その時間があれば、
- 宿題や翌日の準備を一緒に確認できる
- 夕食づくりに余裕をもてる
- 「早くして!」という回数が減る
小1の壁で負担が大きくなりやすいのは、実はこの夕方の時間帯。
通勤時間は、最初に見直したいポイントです。
2. あえて学区外の職場を選ぶ(おすすめ!)
これは意外と盲点ですが、個人的に一番おすすめのポイントです。 子どもが通う学区内だと、運動会や参観日などの行事が同僚と重なりやすく、休みの取り合いになることも。学区を一つずらすだけで、行事の日程がズレてスムーズに休みが取れる確率がグンと上がりますよ!
3. 子育て中の看護師ママがどのくらいいるか注目する
同じ境遇の仲間が多い職場かは要チェックです。
「子どもが熱を出した」という時、独身者や子育てが終わった世代が多い職場では「またか…」と思われがちですが、ママ看護師が多い職場は「お互いさま」の精神が自然と根付いています。
4. 子育て支援制度の利用実績を確認する
制度があるだけでは不十分です。「実際にその制度を使って、時短勤務や看護休暇を取っているスタッフが何人いるか」を面接や見学で確認しましょう。 「制度はあるけれど、誰も使っていない」職場は、いざという時に休みづらい空気がある可能性が高いので要注意です。
【厳選】看護師ママに本気でおすすめしたい職場7選
1. 病院外来(おすすめ!)
私が10年勤務し、最も子育てと仕事を両立しやすいと感じたのが病院外来です。
- メリット: 夜勤なし、日祝休み。クリニックより拘束時間が短く、お迎えに行きやすい
- デメリット: 救急対応や委員会・研修必須の病院もある

「遅い時間まで働いたり夜勤はしたくないけど、看護スキルは落としたくない」という方に最適!幅広い知識を維持しながら、生活リズムを一定に保てるのが魅力。
2. 健診センター
「ルーチンワークで落ち着いて働きたい」ならここ!
- メリット: 予約制のため残業ほぼゼロ、急変対応もほとんどなし
- デメリット: 朝の開始時間が早い(7時〜8時台)

子どもの送り出しや送迎が家族に依頼できるなら、超おすすめ!
予約制のため、病棟の緊急入院などに疲れたママにも◎
3. クリニック(診療所)
地域に根ざした、ママ看護師の定番ともいえる職場です。
- メリット: 残業が少なく、年末年始などの長期休暇がしっかり取れる
- デメリット: 診療時間が長く「拘束時間」が長い、少人数体制のため急な休みが取りづらい

午前のみのパート求人が多く、子どもの成長に合わせた柔軟な働き方が選べるのが最大の特徴。ただし、デメリットもあるので正社員を目指すなら「小1の壁」を越え、学校生活が落ち着いてからのほうが無難。
4. 訪問看護
「夜勤なしでしっかり稼ぎたい」という自分のペースを大事にしたい方向け。
- メリット: 日勤のみでも収入高め。土日祝休みが多く、オンコールなしを選べば夜勤もなし
- デメリット:正職員であればオンコール対応が必須な職場も

「小1の壁」で収入を落としたくない方の強い味方です。
一方で、幅広い知識、コミュニケーション能力、観察力、判断力…など求められるスキルが多い職場でもあります。1人で判断する場面はありますが、最近はタブレットで先輩に相談できる体制も整っています。
5. デイケア・デイサービス
高齢者とじっくり関わりたい、ゆったり働きたい方向けです。
- メリット: 介護スタッフが多く、看護師としての精神的プレッシャーが少なめ

医療行為が少ないため、ブランクがある方の復職先としても人気です。ただし、看護スキルの維持は難しいため、将来的に病棟へ戻りたい方は注意が必要です。
6. 保育園
看護師の経験を、自分の育児にもダイレクトに活かせる職場です。
- メリット: 子どもたちの成長を間近で見られる、夜勤・残業なし

アレルギー対応など小児科の知識が活かせる職場です。ここでも、看護スキルの維持は難しいため、将来的に病棟へ戻りたい方は注意が必要です。
7. 産業看護師
「企業の社員」として働く、隠れた人気の職場です。
- メリット: カレンダー通りの休み。ビジネスマナーが身につき、心身ともに安定する
- デメリット: 求人数が極端に少なく、採用は「狭き門」

看護技術を使う場面はほぼないため、一度入ると「現場」に戻る勇気が必要になることも。見つけたらラッキーな激レア求人です。
働くママを守る!必ずチェックすべき子育て支援制度
「休みをもらうのが申し訳ない」と感じてしまう責任感強い看護師ママ。
これらの制度は「法律で守られた正当な権利」であることを忘れないでください。
制度の内容を知っておくだけで、いざという時の心のゆとりが全く違います。
特に2025年4月からの改正ポイントは要チェックです!
1. 短時間勤務制度(時短勤務)
3歳未満の子どもがいる場合、1日の労働時間を原則6時間にできる制度です。
職場によっては独自に「小学校卒業までOK」としている手厚いケースもあります。
正社員の身分を維持しながら、夕方のバタバタを解消できる最強の味方です。
2. 残業(所定外労働)の免除
小学校就学前の子どもがいる場合、残業を免除してもらえる制度です。「みんなが残っているから帰りにくい……」という空気がある職場でも、この制度を申請していれば、堂々と定時で帰宅してOK。小1の壁を前に、生活リズムを整えるために活用するのも手です。
3. 【2025年4月改正!】子の看護休暇制度
これまでは「病気やケガ」が主な理由でしたが、2025年4月からは大幅に拡充されました。
- 拡充:予防接種や健康診断、卒入園式・入学式などの行事、学級閉鎖時も取得可能!
- 対象: 小学校3年生修了までに拡大。 「行事があるけれど有給が足りない……」という時の救世主になります。
まとめ:働き方を選ぶことは「わがまま」ではない
看護師として16年、そして2人の娘を育てる母として今、改めて思うことがあります。
それは、「ママが笑顔でいられる環境を選ぶことは、決してわがままではない」ということです。
私自身、急性期から外来へ移り、働き方を変えたことで、子どもたちと向き合う時間が増えました。あの時、勇気を出して一歩踏み出して本当に良かったと心から思っています。
「小1の壁」を無理なく乗り越えるためのステップを、もう一度おさらいしましょう。
- 【前編】でお伝えしたこと: まずは今の悩みを書き出し、自分にとっての優先順位を明確にする
- 【後編】でお伝えしたこと: 4つのルールで職場の候補を絞り、ライフステージに合った職場を選び取る
今の働き方に違和感があるのは、あなたが「家族も仕事も、もっと大切にしたい」と願っているステップアップのサインです。
「小1の壁」を、家族の絆をより深めるための「最高のきっかけ」に変えていきましょう。
この記事が、あなたが「自分らしい正解」を選び取るための一歩になれば、これほど嬉しいことはありません。

